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知ってトクする豆知識

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壊せない、移動できない「耐力壁」

木造住宅には、普通の壁に加えて、建物を高い強度で支える「耐力壁」が使われています。この壁の種類や枚数が、家の耐震性を判断するときの第一の要素になります。

耐力壁とはどのようなものかというと、古い家でよく見られるのが「筋交い(すじかい)」が入った壁です。筋交いは、柱と柱の間に斜めに入れる部材のこと。斜めに一本入った筋交いを「片筋交い」といい、2本をクロスさせたものを「両筋交い」といいます。両筋交いは、片筋交いの2倍の強度が期待できます。さらにここ20年ほどの住宅になると、「構造用合板」を全面に張った耐力壁を入れている住宅も増えています。全面で支えるため、筋交いよりも強度が高まります。

耐力壁は枚数も重要ですが、バランスも考慮して配置されているので、取り払ったり別の場所に移動させたりすることはおすすめできません。一部だけ壊して窓を取り付けるのも、やめたほうがいいでしょう。バランスが悪くなり、家の耐力が低下してしまいます。

家のどこに耐力壁が入っているかは図面を見れば分かります。最近では、必要な耐力壁の量と配置を示した図面「壁量計算書」を作成しますが、築年数の古い家の場合はそういった図面はほとんどありません。その代わり、平面図に耐力壁の場所を示していることがあります。図面上の家の周りに、小さい黒三角のマークや斜線が描かれているのを見たことはありませんか?これは、そこに耐力壁が入っていますよ、ということを示しています。

図面で分かれば、事前にリノベーションの計画も立てやすいですね。物件を選ぶときはぜひ、図面のマークも意識してみてくださいね。

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