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家具で変わる部屋の風景
家具は、「家の具」と書く。家という空間に、どんな「具」を選び、どのように置くのか。同じ間取りでも、家具の組み合わせによって、そこで始まる暮らしの雰囲気は大きく変わる。
今回は、お客さまへ家具を提案するときのように、一つの空間に異なるテイストの家具をコーディネートし、完成後の見え方をシミュレーションしてみた。
用意したのは、北欧テイストとヴィンテージテイストの二つ。今回使用した家具は、手頃な価格帯で人気の関家具のブランドより。北欧テイストには、NOWHERE LIKE HOME。明るい木の質感と、軽やかで落ち着いたデザインを中心にまとめた。

ヴィンテージテイストには、CRASH GATE。深みのある色や素材感を取り入れ、少し無骨で存在感のある空間をイメージした。

間取りも、床や壁も同じ。変えたのは、ソファやテーブル、椅子などの家具だけ。それでも、二つの空間から受ける印象はずいぶん異なる。
北欧テイストは、柔らかく穏やかな雰囲気。ヴィンテージテイストは、落ち着きのなかに少し個性を感じる空間となった。
家具を提案するときには、単体のデザインだけではなく、床や壁の色、部屋の広さ、家具同士の距離、日々の動線まで含めて考える。気に入った家具を並べても、大きさや素材のバランスが合わなければ、空間全体が窮屈に見えることもある。
反対に、家具のテイストや色を整えるだけで、既存の部屋が驚くほどまとまって見えることもある。事前に、いくつかの組み合わせを試し、空間全体の方向性を確かめておくことが大事。
もちろん、シミュレーションだけではわからないことも多い。木の手触り。椅子に腰かけたときの感覚。ソファの硬さや、張地の色合い。
画面のなかでイメージを膨らませ、最後は実物を見て、触れて、身体で確かめる。その両方を行き来しながら、お客さまの暮らしに似合う家具を一緒に選んでいきたい。
