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バレンシアの街並み
バレンシアと聞いて思い浮かぶもの。
バレンシアオレンジ。……それくらいしか連想できない人も多いのではないだろうか。
マドリード、バルセロナに次ぐ都市、バレンシア。パエリア世界大会が開かれたこの街を、少し歩いてみる。

ノルテ駅。バレンシアの中央駅にあたる。これは何様式と呼ぶのだろう。比較的、現代的な印象の建物。
エントランスには、イカの装飾がある。見ていると、イカ墨のパエリアが食べたくなってくる。

こちらは駅の内部。古典的というより、モダン建築の始まりを思わせるような空間。植物や花をモチーフにした装飾に、スペインらしさを感じる。

国家遺産にもなっているコロン市場。もともとはバスの待合所か何かだったのだろうか。そんなことを思わせる展示があった。特徴的なのは、エントランスに架かる大きなアーチ。

組積造かと思いきや、構造は鉄骨。骨組みが描くアーチの連なりが美しい。

サンタ・マリア大聖堂の方向へ、ぶらぶらと歩く。道路も歩道も、それほど広くはない。それでも、建物のファサードや高さが揃い、まとまりのある景観をつくっている。

見えてきた塔が、サンタ・マリア大聖堂。
周辺には、「I ♡ Valencia」と書かれたTシャツを売るようなお土産物店や、カフェが数多く並ぶ。いかにも観光地らしいにぎわい。

そこから、バレンシア中央市場へ。さすがは食の国。この活気。この人混み。


肉だけではなく、牡蠣やアンコウなどの魚介類も豊富に並ぶ。生牡蠣、おいしそう。
中央市場に隣接して建つのが、ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ。内部の見学は有料となっている。


ねじれながら伸びる柱と、その先につながる天井のアーチが見事。こうした造形の積み重ねが、やがてガウディの建築へとつながっていったのだろうか。
バレンシアに限らず、スペインのレストランの前にはテラス席がある。食事をしたり、お酒を飲んだり、タバコを吸ったり。皆、それぞれに気兼ねなく時間を楽しんでいる。
そんな風景を眺めているだけで、こちらまでのんびりとした気分になってくる。
住みたくなる。ええ街や。

