知ってトクする豆知識
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便利な木材「集成材」のお話
木材は性質上、水分を吸収・放出するため、どうしても反りや歪みが生じます。ですが、反りや歪みなどの狂いが生まれると、使う部分によっては精度が保てなくなってしまいます。そこで便利なのが「集成材」です。
集成材は、無垢の木を小さくカットして集め、接着剤で貼り付けて一枚の板に加工したものです。大きな一枚板の場合は変形による狂いも大きくなりますが、集成材は小さい木の集まりなので狂いがほとんどなく、建築資材としてよく使われます。
インテリアでは、カウンターによく使われます。変形の原因となる水分が付いても、まっすぐ平らを保ってくれるからです。また、カウンターのような大きな板を無垢の一枚板で作るとなるとかなり高額になりますが、集成材なら安くおさえることができます。
そのほか、建具の枠や梁にも使われます。とくに梁は、最近の家ではほとんどが集成材。古民家などでは大きな丸太が梁として使われていますが、現在はそんな立派な丸太を見つけるのも大変ですし、かなり高額になります。その代用品として集成材はとても便利。建築基準法を満たしたJIS規格のものであれば、集成材であっても強度に問題はありません。
一つだけ懸念点を挙げるとすれば、集成材が流通し始めてからまだ数十年しか経っていないため、明確な耐用年数が分からないところ。もちろん、理論上は安全性が認められています。
今後リノベーションをする際にもきっと活躍してくれる建築資材です。ぜひ覚えておいてくださいね。