知ってトクする豆知識
中古住宅リノベーションの
知ってトクする豆知識
vol.
住宅を支える柱と梁の関係
木造住宅の柱がとても大切なことは、みなさんよくご存知だと思います。
中古住宅選びやリノベーションの間取りにも、柱が重要なポイントになります。
柱の役割は、上からの重みを支え基礎に伝えること。建築基準法で最低でも10.5cmの幅が必要とされています。家の四隅には土台から軒まで1本の柱が通すことがあります。通し柱と呼ばれるものですね。この長い柱は10.5cmではたわんでしまう恐れがあるため、最低でも12.5cmの幅が必要です。
天井を見上げると、柱の上に「梁(はり)」がかかっています。梁で重要なのは、幅ではなくせいの高さ。上からの重さをしっかりと支えるために、「柱と柱の間隔の12分の1のせい」が最低限必要とされています。つまり、柱と柱の間隔が180cmならせいの高さ15cmの梁が最低限必要です。
ですから、「リビングを大空間にしたいから、柱の数を少なくしたい」という場合は、その分梁の高さを増やさなければなりません。仮に柱の間隔を360cmとすると、梁のせいの高さは最低30cm。なかなか立派な梁が必要になりますね。ここで覚えておいてほしいのは、柱を抜くということは、その分梁の増強が必要となり、工事が大掛かりになるということです。
また、中古住宅を選ぶ際にも、柱と梁は大切なポイント。「柱が少なくて空間が広いのに、なんだか梁が頼りないな」という場合は梁の高さが足りていないかもしれません。ご自身で確認することも大事ですし、建築士や大工さんにも相談して見てもらうことをおすすめします。