中古住宅リノベーション
設計の手帖
vol.
光を通す軒先
バルコニーを、雨の日にも楽しめる場所にしたい。
そのためには、屋根の軒を深く伸ばして雨を避ける方法がある。しかし、軒が深くなるほど室内に届く光は遮られ、部屋が暗くなってしまう。
そこで、屋根の構造と仕上げを分けて考えた。


通常の軒先の位置に、断面の大きな軒桁を設け、そこから先はポリカーボネートで葺いた軽い屋根を延長する。軒桁で延長部分の荷重を受けながら、透明性のある屋根材を使うことで、雨を避けつつ光を取り込めるようにした。
また、軒桁を境に屋根の構成を切り替えることで、木造の構造を活かした、すっきりとした納まりにもなった。

屋根には、雨を防ぐだけでなく、光や風、外部とのつながりを調整する役割もある。雨を避けることと、光を取り込むこと、どちらかを諦めるのではなく、両方を成り立たせる解決方法になった。
