中古住宅を探していると、「再建築不可」の物件に出会うことがあります。
相場価格よりかなり安く販売されていますが、どんな物件かご存知ですか？

建築基準法では、新築するための土地の条件を、「前面道路の幅が4メートル以上あり、かつ、その土地が2メートル以上接していること」と定めています。
その条件に当てはまらない土地を、再建築不可と言います。
つまりこの物件を購入すると、後に壊して再び新築することはできません。

そのため、資産価値が低く評価されていて、相場価格より安いのです。
ですが、建て替えはできなくても、リフォームやリノベーションをして住むことはできます。
今後、その土地を販売したりお子さん達に継いだりする予定がなければ、お得なお買い物になるかもしれません。
ただし、物件を購入する際には、注意点があります。

一つは、ほとんどの場合住宅ローンを組むことができないということ。資産価値が低いので、銀行がその土地を担保にすることができないからです。
二つ目は、土地に接している道路が2メートル以下なので、出入りがしにくい可能性があること。2メートルというと、車1台が通るか通らないかのギリギリの幅なので、駐車場を設けることはできないかもしれません。

また、土地の条件や地方自治体の条例などによっては、例外的に新築が認められる場合もあります。詳しくは、建築士や宅建士に確認することをオススメします。

こうした注意点を理解した上で購入するなら、再建築不可物件も選択肢の一つとして十分に考えられます。ぜひ、あなたらしい住まいを形にしてくださいね。