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ガウディ建築巡り カサ・ミラ

続いてのガウディ建築は中庭のある集合住宅、カサ・ミラです。

角に面していて壁面がグネグネ!しかも遠目にもわかるスチール製の手すりのえげつない装飾。でも何だか自然におさまって、そこまで主張しすぎていないですね。表面の石の仕上げの影響でしょうか。それとも実は、スッキリシンプルで直線的な建物のほうが、かえって異物感&存在感が増してしまうのでしょうか。

全体が海をモチーフにして作られたこの建物のドアやエントランスまわりも、海のなかや藻などがイメージされていてとても象徴的です。

そしてこの中庭。ガウディは光や風の通りにも気を配っていたようで、そこからこのようなレイアウトになったそうです。この時期のスペインの爽やかな気候もあって、とても気持ちいい抜け感です。

上から見るとこんな感じで、

たしかに、どの部屋にも光が入ってきて明るい。

                                                          

打って変わって、天井裏のスペースは展示スペースとなっていまして、この建物の構造がよくわかります。

このアーチの曲線はあの有名なフニクラ曲線です。鎖が垂れ下がっている姿をひっくり返した状態が強度的に安定しているはずだ、という彼の理論に基づくものです。

ありましたありました。これを鏡で反転させると、

このアーチですね。このロジックはサグラダファミリアでも使われています。日本と違い、地震がない国ですからね。鉛直方向の荷重のみを考えればいいので成り立つのでしょう。

一貫しているのは、装飾にしても構造にしても自然の摂理に基づいている、ということなんでしょうね。

しかし湿気がなくて気持ちいいな―!

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