今、フローリング材として人気の無垢材が「オーク」です。
以前、針葉樹と広葉樹の違いについてお話しましたが、オークは広葉樹に分類されます。
日本で言う「ナラ」の木と同じような性質を持っていて、重くて硬く、強度が高いのが特徴。凹みにくくて、フローリングにおすすめの木材です。ヨーロッパでは古くからウイスキーの樽にも使われていて、ウイスキーを香り高く育てると言われているんですよ。

色は少し濃い目の茶色で、日に当たると黄色っぽい茶色が濃くなっていきます。
やさしい木目もオークの魅力。色は塗装で変えることができますが、木目はその木が持つ個性ですから、木目が好みかどうかはとても大切です。
その点で、オークの木目は柔らかくてインテリアになじみやすいので、お好みの雰囲気にコーディネートしやすいですよ。
また、オークに近い風合いのタモやアッシュで造作家具を作ったり壁の一部を板張りにしたりすると、室内全体に統一感を生むことができます。
スギやパインと比べると少し金額が高くなりますが、高級材というわけではなく、お手頃に手に入りやすいところも、最近人気の理由です。

フローリングに使える木の種類はとても多くて、どのお客さんにとっても悩みどころ。木の特性を少しでも知っておいて、フローリング選びに役立てましょう。
写真だけでは分からないので、実際にフローリング選びをするときは、サンプルを目で見て手触りを確かめることをおすすめします。