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あなたの知らない違法建築、違反建築 -07-
見てはいけないものを見てしまったようでした。
市役所に行くと「建築計画概要書」というものが閲覧できます。これは、自分の調べたい建物が建てられた当時に、どのような内容で建築確認申請が行われたか、の概要が1枚にまとまったものです。
この資料だけでは細かいところはわからないのですが、現地で見た様子と突き合わせて見ると…
あるべきはずの所に実際には建物が無く、なにも無いはずの所に建物があるのです!
建築確認を通していない建物がある、それはすなわち、違法建築されているということなのです。
しかもかなりの面積を…
そのことを会社側に話しますと、ではまず報告書にまとめましょうということになりました。
おおまかにはこのような内容で違法状態になっていました。
・完了検査を受けていない
・無届けで建物を建てている
←今の確認申請では考えられない、ダイナミックすぎる違反
・あちこちに深い庇をかけて柱で受けている
←これも建築面積に入ります。皆さんのおうちのカーポートはどうですか?
・そんなことをするから自ずと建ぺい率がオーバー
←もはや気にしていないでしょうけど
・屋根に窓のように開口をあけ、透明のポリカーボネートを付けている
←作業場を明るくしたかったのは分かりますが、屋根面の防火性能が定められているのです
・ブレス(筋交い:構造補強用の斜め材)を勝手に取り除いている
←工作機械を置くのに邪魔になったのでしょう、死ぬ気で働けとはこのこと!?
・別棟の建物の壁をぶち抜いてひと続きにしている
←行き来したかったのでしょう、もうここまでなるとなんでも来いです
などなどといった内容をまとめて文書で提出すると
「えぇ〜っ、こんなにひどいの!?びっくりするな〜」
って、いやいや、気づいてないわけないですよね(汗)
なにはともあれ、どの部分からどうやって手をつけていこうかという話をしないといけませんね〜、と言っていた矢先に、思いもしない展開が待っていました…!
その続きは次回に。